伊Leonardo、次世代戦闘機「Tempest」開発に当たり英企業と契約締結――ボーイング757を改修し実験機「Excalibur」に

次世代戦闘機「Tempest」の開発プログラムに参画している伊Leonardoは、2021年9月15日、開発プログラムの次の段階を開始するため、イギリスの航空関連企業2Excel Aviation(以下、2Excel)と新たな契約を締結したと発表した。

Tempestは、英空軍(RAF)およびイタリア空軍(AMI)で採用される予定の次世代戦闘機だ。Tempestに搭載する電子システムをテストするため、2Excelが民間旅客機ボーイング757型機をオーバーホールし、Leonardoが開発したセンサーや通信システムを搭載した実験機にする。実験機は、アーサー王伝説で魔法の力を持つとされる剣の名称にちなみ、「Excalibur」と名付けられる。

Tempest開発計画にはLeonardoや英防衛産業大手BAE Systemsなど計4社が参加し、2035年の実戦配備を目指している。Leonardoは次世代戦闘機のセンシングシステムや通信システムなどの開発を担っており、実戦環境下でシステムが正常に作動するかどうか、Excaliburを使って検証する。Tempestは無人機と連携して任務に当たることが想定されており、無人機をコントロールするハブとしての機能についても、Excaliburでテストする。

2Excelは既に757型機を調達しており、英南部ハンプシャーのラシャムにある同社の施設で改修に向けた準備を進めている。現行機のペイロードは28トン(燃料満載時は14.5トン以上)で、8時間の航行が可能。高度約1万2800メートルを速度マッハ0.8で飛行できる。

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