スパコンで10の25乗年かかる計算を5分未満で実行する量子チップ「Willow」を発表 米Google

米Googleが2024年12月9日、最新の量子チップ「Willow」を発表した。最先端のスーパーコンピューターである「Frontier」でも10の25乗年かかる計算を5分未満で実行するという。同研究成果は同日、『Nature』誌に掲載された。

優れた計算速度のほか、Willowの大きな特徴は、量子ビット数を増やして拡張するにつれて、エラーを指数関数的に減少できる点だ。従来の量子コンピューターでは使用する量子ビット数が増えるほど、エラーが発生していたが、Willowでは量子ビット数が増えるほど、エラーが減少した。現在Willowは、105個の量子ビットを採用している。

今後、AIと組み合わせることで、新薬の発見や電気自動車用バッテリーの効率的な設計、核融合や新しい代替エネルギーの進歩の加速などへの貢献が期待される。

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Meet Willow, our state-of-the-art quantum chip

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