液体水素を燃料としたガスタービンエンジンの地上テストに成功――小型航空機向けに開発中

フランスに拠点を置くSafran、Turbotech、Air Liquideの3社は2025年1月13日、小型航空機向けに開発している液体水素を燃料としたガスタービンエンジンの地上テストに成功したことを発表した。

このテストはフランス民間航空総局(DGAC)が支援しているBeautHyFuelプロジェクトの一環で、同プロジェクトは小型航空機向けの水素推進システムの設計および地上テストによる、既存の航空機に応用するための手法の開発を目的としている。

同プロジェクトでは、2024年1月にエンジンの初期特性評価を行うため、気体状態で保管された水素燃料を使った第1フェーズのテストを実施している。今回のテストはこれに続く第2フェーズで、2024年9月にフランス・グルノーブルにあるAir LiquideのGrenoble Technologies Campusで実施した。

第2フェーズでは、Air Liquideが開発した極低温(-250℃)の液体水素貯蔵システムとエンジンを接続した統合推進システムとして、完成機に必要なすべての機能を再現した。

TurbotechのCEOであるDamien Fauvet氏は「脱炭素化した航空推進システムへの移行に向けて、今回の成功は重要な一歩だ」と強調した。

関連情報

Turbotech, Safran and Air Liquide validate feasibility of liquid hydrogen-fueled turbine for light aviation | Safran

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