従来比で撮影速度2倍、画素数3倍の高速度ビデオカメラを発売――新開発の高速CMOSイメージセンサーを搭載 島津製作所

島津製作所は2025年2月19日、高速度ビデオカメラ「HyperVision HPV-X3」を発売した。撮影速度は1秒間2000万コマ(フレーム)と従来比3倍の高解像度を達成している。希望販売価格は4477万円(税込)~となっている。

高速度カメラは、材料科学や宇宙開発の分野で物理現象を解明するために利用されるほか、医療分野や産業分野でも製品の評価や観察用途での需要が増加している。

HyperVision HPV-X3には、東北大学未来科学技術共同研究センターと共同で開発した高速CMOSイメージセンサー「FTCMOS3」を搭載した。最高撮影速度を2倍に高め、従来機種「HyperVision HPV-X2」の1000万コマ/秒から2000万コマ/秒に向上している。

また、画素数は従来機種の3倍に向上しており、最高撮影速度であっても解像度が低下しない。強度試験など試料の変形を伴う試験でひずみ量を測るDIC(Digital Image Correlation)計測でも、より精度の高いデータを取得できる。

さらに、初めてフレーム同期機能を搭載した。各コマごとに外部からの信号に撮影タイミングを同期させる機能により、撮影タイミングを制御して超高速現象を正確に捉える。

撮影例(ゲルにレーザーを照射後に気泡が膨張収縮する様子)

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[SHIMADZU] 世界最高水準の撮影速度1秒間2000万コマと従来比3倍の高解像度 高速度ビデオカメラ「HyperVision HPV-X3」を発売 | 島津製作所

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