- 2025-2-20
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- Amprius Technologies, SiCoreセル, Teledyne FLIR, アクティブ冷却, シリコン負極プラットフォーム, シリコン負極材料システム, ドローン, 高性能電動モビリティ, 高性能電気自動車, 高放電レート

米Amprius Technologiesは2025年1月14日、シリコン負極プラットフォーム「SiCoreセル」を発表した。高性能電動モビリティ向けの製品で、独自のシリコン負極材料システムにより、市販品の中で最高クラスのエネルギー性能と出力性能を達成した。
今回開発したSiCoreセルは、エネルギー密度370Wh/kgと3000W/kgを超えるパワー性能を持ち、稼働時間を延長する。また、冷却なしで最大10C、アクティブ冷却で最大15Cの高放電レートを達成し、稼働時間を損なうことなく迅速な電力供給を保証する。
SiCoreセルの想定用途は、耐久性と迅速なエネルギー供給の両方の特長を必要とする、ドローンを含む航空機や高性能電気自動車などだ。
同社の顧客で、軍事と公共安全分野の無人化ソリューションを提供する、米Teledyne FLIRの北米無人システム担当副社長のTung Ng氏は、防衛と安全保障分野の顧客向けに、同技術の長い稼働時間や運用の柔軟性向上を評価したいとの考えを述べた。
2024年第4四半期に、同社の顧客6社に10Ahの量産前サンプルを納入し、厳しい環境下での実用テストを実施した。この早期のテスト実施により、SiCoreセルは2025年第1四半期に予定されている商業化に先立ち、業界標準に準拠する予定だ。