次世代燃料電池モジュールと燃料電池定置電源の仕様とスペックを世界初公開 Honda

Hondaは2025年2月19日、次世代燃料電池モジュールと燃料電池定置電源について、それぞれ仕様とスペックを世界初公開した。次世代燃料電池モジュールは現行モデル比でコストを半減し、耐久性は2倍以上、容積出力密度は3倍以上を達成している。

次世代燃料電池モジュールは、ゼネラルモーターズ(GM)と共同開発した現行モデルの次世代となるモデルで、Hondaが独自に開発した。量産開始は2027年度を予定している。

定格出力は150kWで、製造コストは現行モデルに対して半減する。耐久性を2倍以上、容積出力密度を3倍以上に高めて小型化しており、搭載レイアウトの自由度が向上している。

出力電圧450~850V、最大効率(Net)59.8%。Honda FCM専用冷媒、水素ガス組成はISO14687に準じる。モジュールの寸法は730×580×700mmで、環境温度は-30~+60℃、保管温度-40~+60℃、最大標高3500m、保護等級はIP67相当となっている。

燃料電池定置電源は、非常用定置電源を使用用途としている。Hondaの燃料電池自動車「CR-V e:FCEV」にも搭載されている燃料電池を活用し、工場や事業所などの大型施設向けに水素由来のクリーンな電力を供給する定置型蓄電システムとなる。生産開始は2026年を予定している。

燃料電池定置電源 モックアップ

冷却システムや内部レイアウトの設計を最適化し、サイズをコンパクトにしている。また、起動から10秒以内に電力の供給を開始する高い応答性を目指す。信頼性の高いバックアップ電力を迅速に提供する。

250kWユニットをベースに4ユニット(1000kW)まで連結でき、4ユニット(1000kW)をベースに並列設置できる。定格電圧はAC200~480V 3相4線式、準拠規格はANSI/CSA FC1 / IEC 62282-3-100、動作環境-25~+45℃、最大許容高度2000m / 性能保証1000m。排気はゼロエミッション(CO2、NOxなし)となっている。

関連情報

次世代燃料電池モジュールの仕様、スペックを世界初公開 | Honda 企業情報サイト

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