リコンディショニングに対応した高負荷容量大形円すいころ軸受を開発――軸受が長寿命化および分離構造化 日本精工

日本精工は2025年3月3日、リコンディショニングに対応した高負荷容量大形円すいころ軸受を開発したと発表した。同社の発表によると、リコンディショニングへの対応は業界初だという。

リコンディショニングとは、修復して再利用可能にすることを指す。同開発品は、長寿命化および分離構造化したことで、設備メンテナンス時のリコンディショニングに対応した。

同社独自の「NSK Micro-UT法」を用いた寿命予測により、高負荷容量設計が可能となった。同社の発表によると、現行品と比べて軸受寿命が最大2倍に延長したという。

また、「小つば」と呼ばれる部品を内輪から切り離してボルトねじで止める構造を採用した。取り外し可能となったことで、全部品が詳細に点検可能となった。

分離構造化した仕様では、鉱山設備などの振動が生じる使用環境における信頼性が求められる。このため、振動用途における不具合を抑制する脱落防止構造(かしめ構造)を採用した。

脱落防止構造(かしめ構造)

同社は今後、鉱山設備メーカーにサンプル品の提供を開始する計画だ。また、鉱山設備メーカーに加えてセメントメーカーなど他業界にも市場を拡大し、2030年には年間20億円の売上を目指す。

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業界初 リコンディショニングに対応した高負荷容量大形円すいころ軸受を開発 | 日本精工 (NSK)

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