- 2025-1-23
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- Anduril Industries, Dive-XL, Ghost Shark(ゴーストシャーク), XL-AUV(Extra-Large Autonomous Undersea Vehicle:超大型自律型無人潜水機), アルミニウム, オープンシステムアーキテクチャ, グラスファイバー, ハイブリッド型ドローン, ペイロード, モジュール式, 単独航海, 大型水中ドローン, 完全潜航ミッション, 海洋グレード素材
アメリカのAnduril Industriesは2024年12月9日、超大型自律型無人潜水機「Dive-XL」が、このクラスの潜水機としては最長の100時間の単独航海を完了したと発表した。
Dive-XLは、オーストラリア海軍の大型水中ドローン「Ghost Shark(ゴーストシャーク)」プログラムの主力として採用されている無人潜水機だ。頻繁に浮上する必要があるハイブリッド型ドローンとは異なり、浮上することなく長期間の水中活動が可能で、紛争中の海域でも探知されずに人員や輸送物資を運搬できるとしている。
ペイロードはモジュール式で、特定のミッションに合わせて柔軟にカスタマイズ可能だ。センサーや通信、ISR(情報/監視/偵察)、攻撃など、さまざまな用途に応じてペイロードを迅速に交換して結合できる。オープンシステムアーキテクチャにより、サードパーティのペイロードとも互換性が保たれる。
Dive-XLの製造には特殊な材料は不要で、市販の小型圧力容器や、アルミニウム、グラスファイバーなどの手頃な価格の海洋グレード素材が使用される。専門的な造船所の労働力も必要なく、自動車生産の労働力を活用できる。世界中に強靭なサプライチェーンを備え、最小限の教育時間で生産基盤を拡大することが可能だ。
Dive-XLは2025年前半に、さらなるチャレンジとして1000海里(1852km)の完全潜航ミッションを予定する。オーストラリア政府は2025年末までに、最初の量産機を海に投入する意向を示している。
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