低電圧充電に対応した充電制御ICを開発――リチウムイオン二次電池や新型二次電池にも対応可能 ローム

ロームは2021年9月28日、二次電池などの低電圧充電に対応した充電制御IC「BD71631QWZ」を開発したと発表した。同年7月より量産を開始しており、サンプル価格は1個あたり300円(税別)となっている。

同製品は、外付けの抵抗器を変えることで充電電圧範囲を2.0Vから4.7Vまで容易に変更できる。1セルのリチウムイオン二次電池に加えて、低電圧充電を必要とする全固体電池や半固体電池などの新型二次電池にも対応する。

また、外付け抵抗器によりCCCV充電における充電特性(充電電圧、充電電流、終止電流、再充電電圧)を独立して設定可能で、二次電池の特性に合わせて充電できる。さらに、アプリケーション設計時に電池を変更する場合も、部品を改めて選定することなく設計できる。

スタンバイ状態での二次電池からの放電は0μAとなっており、セーフティタイマーや温度保護、低電圧誤動作防止などの保護機能も搭載した。二次電池を搭載した機器の長時間動作や充電中の安全性向上に寄与する。

動作温度範囲は−30〜105℃。パッケージサイズは1.8×2.4×0.4mmで、シート状の薄型二次電池を搭載するウェアラブル機器や、小型かつ薄型のIoT(モノのインターネット)機器に適する。

なお、評価ボード「BD71631QWZ-EVK-001」も2021年7月に販売開始しており、チップワンストップやコアスタッフオンラインを介して購入可能となっている。

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