大気から水を抽出する自動コーヒーメーカー「Kara Pod」――CES 2025に登場

スタートアップ企業の米Kara Waterは、2025年1月7~10日に開催されたCES 2025で、環境に配慮した給水器とコーヒーメーカーの機能を組み合わせた「Kara Pod」を発表した。同プロジェクトは今回のCESで、イノベーションアワードを受賞した。

Kara Podの特徴は、水道や給水タンクを必要としない構造だ。空気中の水分を取り込んで、1日あたり3.2Lの水を生成して貯蔵する。この水の量は、コーヒーカップで13杯に相当する。

開発者のCody Soodeen氏は、ナミブ砂漠に生息する甲虫が背中で霧から水を集める仕組みから、この機能を着想した。独自の熱交換/冷却プロセスで生成した水はpH7以上のアルカリ性で、カルシウム、マグネシウム、ナトリウムなどのミネラルを含んでいる。

おおよその寸法は380×230×360mm、重量は約5.9kgで、家庭やオフィスでの使用を想定している。焙煎機能は、ブロンド、ミディアム、ダークローストから選べる。使用するコーヒーポッドは完全堆肥化できるもので、環境にも配慮した。

Kara Podの発売は2025年の春から夏を予定しており、通常価格の30%OFFの399ドル(約6万3000円)で先行予約を開始する。3カ月ごとの交換を推奨するフィルターは、価格が24.95ドル(約4000円)を予定している。

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