ロケットや衛星搭載機器向けの宇宙機器熱特性検証サービスを提供開始 沖電気工業

沖電気工業(OKI)は2025年1月28日、ロケットや人工衛星に用いる機器を対象とする「宇宙機器熱特性検証サービスSimuValid」の提供を同月29日より開始すると発表した。

宇宙で用いる機器は、過酷な環境下での稼働が求められるため、地上での利用とは異なるレベルの放熱設計が必要となる。設計にあたっては、シミュレーション結果や実機による熱特性検証(バリデーション)結果、不具合発生時の解析結果をすり合わせて学習し、最適な条件を導出することが求められる。

シミュレーション解析値と実測値の比較例

OKIが今回提供を開始するサービスは、宇宙空間における熱解析シミュレーション、実機によるバリデーション、検証時に検出した不具合現象の部品レベル解析の3種を一括で受託するものだ。

基板や部品、モジュール、システム全体にわたる設計信頼性を向上することで、宇宙環境下での熱による故障を防止する設計開発をサポートする。

また、OKIでは新サービスに向けて、機構設計、実装設計およびエレキハードウェア設計の専門家と、半導体評価、特殊環境試験およびPCB放熱技術「凸型銅コイン埋め込みプリント配線板技術」の専門家による専門チームを組成した。

同チームは、シミュレーションや不具合解析、実機測定試験に加えて、装置内機器レイアウトやPCBレイアウト設計、PCB上の部品配置を提案可能で、さまざまな材料および形状の熱特性に関する知見を放熱設計に活用する。

価格は個別見積もりとなっている。2026年度の年商1億円を目指す。

関連情報

ロケットや衛星搭載機器向けに熱解析シミュレーション、実機検証、不具合解析を一括受託する「宇宙機器熱特性検証サービスSimuValid™」の提供を開始|プレスリリース|OKI

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