核融合施設「NOVATRON」の開発に向け、Novatron Fusion GroupとOxford Sigmaが提携

スウェーデンのNovatron Fusion Groupは2025年1月8日、核融合発電施設の開発に向けた体制の構築と核融合エネルギーの商業化加速を目的として、英Oxford Sigmaとの間で戦略的パートナーシップを締結したと発表した。

この関係構築の目的は、Novatron Fusion Groupが開発中の「NOVATRON」核融合炉の設計に対して、Oxford Sigmaの核融合材料、コンポーネント設計、製造における専門知識を組み合わせることだ。この体制は、核融合エネルギーの実用化に向けた重要な一歩となる。

現在、Novatron Fusion Groupは、同社初となるプラズマ安定性試験施設「NOVATRON 1(N1)」を建設中だ。スウェーデン王立工科大学で建設中のN1は、同社が開発する開放磁場閉じ込め方式により、安定的な磁気プラズマ閉じ込めの実証を目指す。

Oxford Sigmaの役割は、システムエンジニアリング、核融合材料の開発、発電所構成のための核融合炉心設計能力、核融合材料製造に関するリソースを提供することだ。これにより、Novatron Fusion Groupは、閉じ込め方式の検証と次世代原子炉の概念設計を加速する。

Novatron Fusion GroupのCEOであるPeter Roos氏は、核融合発電は産業界と社会にクリーンで安全、そして豊富なエネルギーを供給すると説明し、今回のパートナーシップ締結の意義を強調した。

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Collaborative Fusion Partnership Announced by Novatron Fusion Group and Oxford Sigma

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