カテゴリー:技術ニュース
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逆さまに落下中のトンボが姿勢を元に戻す仕組みを生物物理学モデルで解明――ロボットの飛行にも応用可能
トンボが落下中に正しい飛行姿勢へ戻ることを可能にする複雑な物理学と神経制御が解明された。この研究は米コーネル大学とハワード・ヒューズ医学研究所によるもので、2022年5月12日付で『Science』に掲載された。 …詳細を見る -
電極の凸凹がカギ――リチウムイオン電池の低温特性を改善する研究
リチウムイオン電池はエネルギー密度が高くサイクル寿命が長いことから、小型家電製品から自動車まで幅広く利用されている。しかし寒さに弱いという弱点があり、0℃を下回る低温環境では電池の性能は著しく低下する。そのため、宇宙探査…詳細を見る -
グラフェンに似た構造を持ち、長い間理論上の炭素材料であったグラフィンの合成手法の確立
米コロラド大学ボルダー校の研究チームが、グラフィンという炭素材料を大量合成する方法を見いだした。グラフィンは、ユニークな電子伝導性、機械特性、光学特性を持つと理論的に予想されており、エレクトロニクス、光学、そして半導体材…詳細を見る -
世界最大のゼロエミッション運搬車両を鉱物採掘現場で公開――2MW水素燃料電池を搭載し、全高は3階建てビル相当
英国を本拠とする鉱業大手のAnglo Americanは、2022年5月6日、ゼロエミッション運搬ソリューション「nuGen」の一部となる、水素駆動運搬トラックのプロトタイプを南アフリカの鉱山で公開した。このトラックの全…詳細を見る -
より強力な合金を求めて――シンクロトロン放射X線CTで溶融金属の凝固過程を観察
英バーミンガム大学の研究チームが、高速シンクロトロン放射X線CTを用いて、溶融金属が冷却により凝固する際の結晶構造の微視的変化を観察し、冷却条件や外部磁場の影響を明らかにすることに成功した。2022年6月1日の『Acta…詳細を見る -
人の末梢神経とコンピューターを接続して深層学習――思考を直接読み取って動く義手を開発
米ミネソタ大学ツインシティー校の研究チームが、腕の筋肉ではなく脳の信号を直接読み取って義手を動かせるようにするため、末梢神経接続を介した機械学習により正確で侵襲性の低い技術を開発した。同研究成果は2021年10月11日、…詳細を見る -
UVナノインプリントリソグラフィでの樹脂充填プロセスにおける分子の挙動をシミュレーション 東京理科大
東京理科大学は2022年8月9日、同大学先進工学部電子システム工学科の研究チームが、UV(紫外線)ナノインプリントリソグラフィにおける樹脂充填プロセスの際の分子の挙動をシミュレーションすることで、数nmのトレンチ(溝)へ…詳細を見る -
ペロブスカイト/シリコンのタンデム型太陽電池が効率30%の壁を破り、世界記録を樹立
スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)の研究チームが、エレクトロニクスのイノベーションセンターであるCSEMと連携し、効率30%を超えるペロブスカイト/シリコンのタンデム型太陽電池開発に成功した。同研究成果は、アメリ…詳細を見る -
容易に作製でき、自己修復力に優れた透明防曇皮膜を開発――混ぜるだけで形成可能 産総研
産業技術総合研究所(産総研)は2022年8月8日、作製が容易で優れた自己修復機能を持つ透明防曇皮膜を開発したと発表した。 ガラスやプラスチックなどの透明基材は、高湿度環境下で急な温度変化にさらされると、表面に水滴が…詳細を見る -
鉄鋼曲面を吸着走行するロボット機構を開発――磁石を内蔵した中空の球状車輪を考案 住友重機械
住友重機械工業は2022年8月8日、さまざまな形状の鉄鋼曲面を吸着走行できる新たなロボット機構を開発したと発表した。 船舶やプラント設備などの大型鉄鋼構造物の製造/保守現場では、一般的に構造物表面に磁力で吸着して移…詳細を見る