カテゴリー:化学・素材系
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超高圧下で粒子レベルの金属組織がより強固になることを発見
米ユタ大学は、2020年2月24日、最小粒径3ナノメートルのニッケルを試料として用いた高圧下の実験で、粒径が小さくなるほど試料の強度が増加するという結果を得たと発表した。研究成果は、学術雑誌『Nature』において202…詳細を見る -
レーザーピーニングによる金属表面欠陥の無害化に成功――機械構造部材の信頼性向上 横浜国立大学、新東工業
横浜国立大学は2020年3月30日、新東工業と共同で、レーザーピーニングによって表面欠陥のある金属材料の疲労強度を大幅に向上させることに成功したと発表した。レーザーピーニングは、短パルスのレーザーを照射したときの局所的な…詳細を見る -
昆虫由来のバターでベルギーワッフルを焼いてみた――サステナブルなバターに関する研究
昆虫由来の成分を含むバターを使ってベーカリー製品を焼いても、味の違いがほとんど分からないという研究結果が、2020年2月5日にベルギーのゲント大学から発表された。研究内容は、『Food Quality and Prefe…詳細を見る -
チタンベースの生体軟組織用接着材を開発――縫合糸を用いない外科処置などに応用可能 岡山大学ら
岡山大学は2020年3月24日、同大学大学院医歯薬学総合研究科(歯)生体材料学分野と昭和大学、大阪大学、柳下技研の研究グループが、チタンをベースにした生体軟組織用接着材を開発したと発表した。発表によると世界初の成果だとい…詳細を見る -
高変換効率材料を用いた有機薄膜太陽電池モジュールの試作に成功――ワイヤレス電源用途に期待 東洋紡ら
東洋紡は2020年3月23日、世界最高レベルの変換効率の有機薄膜太陽電池(OPV)用材料の実用化に向けた試作に成功したと発表した。 OPVは、炭素や硫黄原子などを含む有機物の発電材料を溶媒に溶かして、電極を持つガラ…詳細を見る -
プラスチックを生分解する幼虫と腸内細菌との謎多き関係――環境汚染対策の鍵となるか
プラスチック廃棄物は世界中で大きな問題となっているが、カナダのブランドン大学(BU)では「ワックスワーム」と呼ばれるハチノスツヅリガの幼虫の能力について研究が行われている。その研究結果が、2020年3月4日付で『Proc…詳細を見る -
油田から水素だけを取り出す技術――二酸化炭素を出さず、廃油田の再利用も可能に
カナダのカルガリー大学とスタートアップProton Technologiesは、地下油田から水素だけ取り出すローコストの技術を開発している。副産物としての二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスは地中深くにとどめたまま、ゼロ…詳細を見る -
MIT、安価で効率的な太陽光による淡水化システムを考案
MITと上海交通大学の研究チームは、太陽光を利用した海水の淡水化システムを考案した。フラットな蒸発器と凝縮器の複数セットを垂直に積み上げ、透明なエアロゲル断熱材で覆った構造で、1m2あたり1時間に5.78L以上の新鮮な飲…詳細を見る -
光ピンセットで原子をつかみ、原子の衝突と反応を観察することに成功
ニュージーランドのオタゴ大学の研究チームは、レーザーを使って原子1つ1つを「つかむ」ことに成功した。レーザー、ミラー、真空チャンバーといった複数の装置と顕微鏡を組み合わせて、原子の複雑な相互作用を観察したもので、将来の量…詳細を見る -
リチウムの機能性を利用した新しいアンモニア合成方法を開発――貴金属触媒を利用しない擬触媒プロセス 広島大学と北海道大学
広島大学大学院工学研究科 教授の市川貴之氏ら研究グループは2020年3月17日、北海道大学と共同で、一般的な触媒プロセスとは全く異なるリチウムの機能性を利用したアンモニア合成方法を開発したと発表した。貴金属触媒を利用しな…詳細を見る